最近、こんな声をよく聞きます。
「学校で何かあった?って聞いても、”別に”しか返ってこない」
「成績のことを話すと、すぐ不機嫌になる」
「スマホを見てばかりで、家庭内会話がゼロに近い…」
思春期とはいえ、親と子の間に“会話の壁”が生まれてしまうと、不安や孤独はどんどん大きくなります。
とくにこの夏前、進路や成績の話が増える時期は、気軽に話しかけただけでも火花が散る…なんてことも。
この記事では、「どうして子どもは話してくれなくなるのか?」
そして「親が今できる最も効果的な関わり方」について、心理面と実践面の両面からご提案します。
なぜ子どもは“話さなくなる”のか?
これは大きく分けて3つの背景があります。
①「守りたいプライド」が育ってきている
中学生になると、心の中にこんな気持ちが芽生えます。
- 「できない自分を親に見られたくない」
- 「怒られる前に隠したい」
- 「親にはわかってもらえない」
この感情が強くなると、子どもは“報告をやめる”ようになります。
これは「信頼していない」のではなく、「自分の弱さを見せたくない」気持ちの裏返し。
②「親の反応が先回りしすぎている」
たとえばこんなシーン:
子「テスト、ちょっとヤバかったかも」
親「え?大丈夫なの?勉強してなかったんじゃないの?」
子「…もういい」
子どもが話しかけたのは、共感してほしかったから。
でも親の反応が“詰めるモード”になってしまうと、「話すと怒られる」と記憶されてしまいます。
③「スマホ・SNSの世界のほうが“安全”になっている」
家庭で否定や不安を感じると、子どもは心の居場所をSNSやゲームに移します。
そこでは自分を否定されないし、楽しくて、心を守れる。
すると、家庭内ではますます“無言”になり、親の心配が加速してしまいます。
ではどうする? 距離を縮めるために親ができる3つのこと
①「正解を言わない親」になる
子どもが悩みや失敗を話してきた時、親としてはアドバイスや正論を伝えたくなります。
でも、実は今の中学生が一番求めているのは、「正解」ではなく「共感」。
✅ OKな反応例:
- 「あ、そうだったんだ。そりゃしんどかったね」
- 「それって、けっこう勇気出したんじゃない?」
- 「で、どうしたの?どう考えてる?」
📌 ポイントは、「聞いてもらえた」「認めてもらえた」と思えること。
それだけで、次の会話につながります。
②「家庭内でホッとできる時間」をつくる
親子の関係が緊張状態だと、ちょっとした一言でもケンカになります。
だからこそ、**“何も話さなくていい、ただ一緒にいられる時間”**をつくることが大事。
✅ 例えば:
- 一緒にドラマやアニメを観る
- 無言で同じ机で勉強・読書
- コンビニスイーツをシェアしながら他愛のない話
📌 会話が目的じゃなく、「一緒にいる時間が心地いい」と思わせることが、後々の対話の“土台”になります。
③「第三者を味方にする勇気」も持とう
子どもが本音を言わないと、親はどんどん不安になります。
でも、その状態で話し合おうとしてもうまくいかないことが多い。
そんな時は、塾や学校の先生、信頼できる大人に“橋渡し”してもらうことも、実はとても賢い選択肢です。
✅ s-Liveかながわ北山田駅前校では、“親子の間に立てる存在”でありたいと考えています
子どもが家庭で言いにくいこと。
親がどう伝えればいいか分からないこと。
その間に立って、双方の気持ちを翻訳する役割も、私たちの仕事の一部です。
- 三者面談で話しきれなかった“家庭の不安”のご相談
- 夏休みの学習リズム設計
- 親子の衝突を減らす“学習の可視化”の仕組み
など、サポート体制を整えています。
📞「ちょっと話を聞いてほしい」というご相談だけでも大歓迎です!
まとめ:「話さない」=「心が離れている」とは限らない
子どもが黙ると、親は焦ります。
でもその時こそ、焦らず、怒らず、「今は距離をとって整理しているのかも」と見守る視点も大切です。
親子の関係は、近づきすぎても壊れ、離れすぎても心配が膨らむ。
そのちょうどいい“真ん中”を、s-Liveは一緒に探していきます。

個別指導塾 「s-Live(エスライブ)かながわ北山田駅前校