「国語ってどう勉強したらいいのかわからない…」
そんな声を、私はたくさんの保護者様から聞いてきました。
英語や数学は“問題を解けば伸びる”という実感を持ちやすいですが、国語はそうはいかない。特に定期テスト前になると、親子で「ワークは解いたけど、結局どこを覚えればいいの?」と戸惑ってしまうのではないでしょうか。
そこで今回は、中1・中2・中3の代表的な教材を例に「課題の狙い」「出題ポイント」「予想問題」を整理し、勉強法を解説します。
中1:「大人になれなかった弟たちに…」
課題の狙い
- 戦争文学を通じて「人間の命の重み」を理解する
- 作者の心情や文章表現を正確に読み取る力を養う
出題ポイント
- 弟の死に対する兄の心情変化
- 表現技法(比喩・繰り返しなど)
- 重要語句の意味
予想問題
問
「僕はひもじかったことと、弟の死は一生忘れません。」
このときの兄の心情を、次の中から選びなさい。
A. 強く生きる決意をしている
B. 無力感に苦しんでいる
C. 怒りに満ちている
D. 希望を持っている
→ 解答:A
兄は、つらい経験を忘れずに、そして弟の分まで強く生きようと決意している
中2:「モアイは語る―地球の未来」
課題の狙い
- 環境問題を扱った評論文を論理的に読む
- 因果関係や筆者の主張を整理する力を養う
出題ポイント
- 段落の要旨
- 指示語(それ・このことなど)が指す内容
- 筆者の主張をまとめる問題
予想問題
問
「そのときに倒され破壊されたモアイ像も多くあったと考えられている」
とあるが、「そのとき」が指している内容を20字以内で書きなさい。
→ 解答
イースター島で部族間の紛争が頻発したとき
解説
評論文では「指示語」が試験で頻出。前後の文脈を正確に追い、何を指しているかを言葉に置き換える力がカギです。
中3:「故郷」(魯迅)
課題の狙い
- 文学作品を通じて「人間の成長」「社会への視点」を考える
- 主人公の視点と過去の出来事を重ねて読む力を養う
出題ポイント
- 主人公の郷愁と失望の入り混じった心情
- 登場人物の象徴的意味(閏土=過去の思い出と現実の落差)
- 文章全体のテーマ(人間関係・社会の変化)
予想問題
問
母親の人物像を30字以内で表現しなさい。
→ 解答
人を身分や地位で差別することなく接する、気さくで優しい人
解説
中3の国語では「登場人物の象徴」を掴むことが大切。小説では登場人物が「優しさ」や「強さ」の象徴として書かれ、作者の伝えたいことを表現している。
文字数指定がある場合、9割以上の文字数にすることがポイントです。もし8割であれば24字となります。その場合は「25字以内で表現しなさい」と出題されるはずです。
まとめ:国語は「流れ」を意識して学ぶ
- 中1では 登場人物の気持ちの流れ を追う
- 中2では 論理の流れ をつかむ
- 中3では 時代や社会と個人の心情の流れ を考える
国語の勉強は「暗記科目」ではありません。
文章の前後のつながりをどう理解するか?
ここに力を入れることで、どの学年でも点数は安定して伸びていきます。
そして何より、国語は受験勉強だけでなく、社会に出てからも「人の話を理解し、自分の考えを伝える力」として生き続けます。
📌 最後に保護者の方へ
「うちの子、国語が苦手で…」と感じる時こそチャンスです。
正しい勉強法を知れば、国語は必ず伸びます。
👉 s-Liveかながわ北山田駅前校では、学校の教科書に対応した国語の指導も行っています。
お子さまの学年に合わせて「どこをどう読むか」を一緒に整理し、テストで点数が取れる力に変えていきます。
✨ 「国語の勉強って、こうすればいいんだ!」
そう思っていただけたら嬉しいです。

個別指導塾 「s-Live(エスライブ)かながわ北山田駅前校