「数学を得意にしたい。僕は得意にしたいんだ、数学を!!」

以前、池袋で大学予備校を運営していた時の話。

高2生の男の子と父親が受験相談会に参加してくれました。

「中学までは、数学は誰にも負けなかった。

でも高校では数学ができない方にいます。そのことが悔しく。。。」

と、受験ではない「数学」に特化した相談は初めてで、心が熱くなる自分を感じていました。

「なぜそこまで数学にこだわるのかな?」と聞くと、

「「数学が得意だ!!」という自信が、中学時代に他の教科も頑張れるエネルギーになっていました。そのエネルギーを復活させたい」

とってもわかりやい動機に、とても感動しました。

「僕は数学を得意にしたい。僕は得意にしたいんだ、数学を!!」と、涙ぐんで話す彼の純粋な気持ちに、隣の父親も頷いていました。

入塾後、中学過程を「センス」だけで乗り越えてきた彼の数学力は、正直、高校数学では厳しい状況で、ここに要因があると考えて、【中学からやり直すこと】と【毎日計算の訓練をすること】を約束して、入塾してもらいました。

彼は本当に勉強した。

中学の課程から始めることにも、何も言わずに黙々と課題をこなしてきました。

驚いたのは「計算力の爆発的な向上」です。

分数計算も暗算でこなせる段階になり、また良く出る計算は暗記している状態でした。数Aで習う「確率」の5!(5の階乗)は「120」と式を書かずに答えを書いている状態。

「君は数学が得意になってきている。得意になってきているよ、数学が」と伝えると、「まだまだです」と照れながら手を振って帰っていく後ろ姿から、《自信》を感じることができた。

東京理科大学に合格し、これで大好きな数学を、数学好きな仲間と一緒に思いっきり勉強できると思っていましたが、ご家庭の都合で「国公立」しか選択ができず、電気通信大学に進みました。

しかし、どの大学に行こうが、「自分の力で、数学ができるようになった!!」という自信は彼にとって一生の宝になると思っています。

photo of grass field

毎年この時期になると、「数学を得意にしたい。僕は得意にしたいんだ、数学を!!」という言葉を思い出し、私自身のエネルギーにしております。

横浜 港北ニュータウン 北山田駅から徒歩3分  

                個人別学習塾 「s-Liveかながわ北山田駅前校」