アドバイザーのゆうきです。
s-Liveかながわ北山田駅前校では現代文をかなり重要視しています。文系のみならず理系の生徒にも現代文の課題を組んでおります。なぜなら、どの教科書も参考書・問題集も、高校レベルになるとかなりの語彙数で書かれており、また文章も複雑になってきます。物理の参考書を理解するためにも、数学の教科書を理解するためにも、読解力すなわち現代文の力が必要になってきます。
そしてその現代文の力を上げるためには、「語彙力」が必要です。その理由を次の問題を通じて説明いたします。
【問題文】
企業において、生産過程や業務の効率を向上させるために、作業量のバラつきをなくし、均一化を図る手法がある。この手法は、特定の期間において一定の生産量や業務量を維持することを目的としている。
さて、この手法を何と言うでしょう。次の選択肢から選びなさい。
1.標準化 2.平均化 3.平準化 4.正規化
(s-Liveかながわ北山田駅前校オリジナル問題)
それでは1つの1つの選択肢の意味を見ていきましょう。
「標準化」とは、標準に合わせること。また、標準に近づくことです。すなわち、「何かの標準」がすでにあり、その標準に合わせていくことです。なので、この文章の中には「標準」がないので、この「標準化」は間違いになります。
「平均化」とは、大小・多少などの差が少なく、そろえること。または、ならすことです。すなわち「何かバラツキのあるもの」がすでにあり、それを揃えていくことです。この文章の中には「バラツキのある事」が書かれていないので、この「平均化」は間違いになります。
「平準化」とは、企業において、決まった期間における生産量や業務量を均等に維持すること。そのものずばりの言葉です。なので、正解は「平準化」です。
「正規化」とは、一定の規則・ルールに基づいてものごとを整理すること。これは完全に的外れなことはすぐに分かります。最も早く選択肢から切れると思います。
1〜3の言葉は、あいまいに覚えていると「似ている」ように感じてしまいます。しかし、これらの語彙をしっかりと覚えておくことが、現代文の力を向上させます。
多くの受験生は「英単語」は血眼になって覚えますが、日本語の「語彙」は何となく知っている、読めると高を括り、覚えようとしません。しかし、英語でいう「英単語」が、現代文でいう「語彙」になります。
英単語だけ勉強して、日本語の単語は勉強しないのはおかしいですよね。
このように、現代文の力を上げるためには、「語彙」がとても重要です。曖昧に覚えている語彙は、必ず辞書を引いて確認していきましょう。
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