授業で1回も手を挙げることができない子でも内申点は上げられます

神奈川県の高校入試は「内申点の比重が高い」という話を良く聞くと思います。

その内申点を決める要素は「定期テスト」「小テスト」「普段点」です。

テストは点数が出るので、非常に判断しやすいのですが、「普段点」とは・・・

これは「積極的に授業に取り組んでいる」「提出物を期日までに提出している」など、日ごろの取り組みが評価になります。

そのため多くの保護者が「大人しいうちの子は、内申点を上げるのが難しい」と考えてしまいます。

実は違います。

一番大切なのは「定期テスト」と「小テスト」です。

この2つの点が取れれば、内申点は確実に上がります。

手を上げることは、加点対象であり、「4」にするか「5」にするかを悩む点数の生徒の時に加点されます。

ですから圧倒的な点数であれば、気にする必要はあまりありません。

※中には「手を上げる」=「積極性」を大切にする先生もいますので「あまり」と表現しております。

そしてとても大人しかった女の子が、志望校に合格しました。

大学受験では「手をあげる」ことは点数に加点されません(笑)。

予備校を運営していた時の話です。

真緒さんが入塾したのは、高3の秋でした。

9月の模試で志望校E判定。

泣きそうな表情で来たのを今でも鮮明に覚えております。

無口で、あまり話をしてくれない子でしたが、

「明治学院大学に行きたい」という言葉は、とてもハッキリとしていて、

力強く、とても強い意志を感じました。

現役で合格するには、現状の成績を考えると、あまりにも時間がなく、正直「大丈夫!!」とは言える状況ではなかったです。

今にも泣きそうな表情の真緒さんに、「自分を信じて頑張ろう」と伝えると、初めて笑みを浮かべて頷いてくれました。

リュックを前に背負って、単語集を読みながら登校するのが、真緒さんの日常で、その姿にとてもやる気を感じ、精一杯応援したいという気持ちがさらに強くなりました。

11月の模試で英語の点数が跳ね上がり、「もしかしたらいけるかも…」と。

このころから真緒さんの表情も明るくなり、少しずつ話かけたら対応してくれるようになりました。

「成績上がったね!!」

「はい」

「この調子なら明学いけるかもよ!!」

「はい」

と返答だけでしたが、少しずつ心が通じてきたように感じました。

12月・1月は学校も自由登校になり、早い時間から登校してくれて、

9時間近く勉強していました。

単語集はボロボロになり、そのボロボロさを彼女は誇りに思っているかのように、

毎日単語集を読みながらの登校を続けてくれました。

センター試験(現共通テスト)前日。

20時。生徒たちは、明日のために、早めに帰宅していきます。

校内には真緒さん1人が、まだ残って勉強していました。

「もう帰りな、明日試験だよ」と少し強い口調でいう私に、

彼女は冷静・笑顔で

「いつものルーティンを守りたいんです」

折れましたね、この時は。そして尊敬しました、真緒さんを。

センター試験の結果は、

英語178/200 国語124/150 政治経済78/100

と、入塾当初では考えられない結果を叩き出しました。

その自信を持って、第一志望の明治学院大学を受験し、

結果、社会学部と文学部に無事合格。

その後ジャニーズファンであることを知り、

いや知ってしまったことで、今までの仕返しではありませんが、

「小川さん、来週までにKing & PrinceとHey! Say! JUMPのメンバーを覚えてきてください!!」 と『Myojo 明星』を渡されました。

校舎に置きっぱなしにして、何度も怒られたのも良い思い出です。

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