《高校受験》 小説文の効果的な勉強法

高校受験に向けて勉強を頑張っている中学生のみなさんを応援しているs-Liveかながわ北山田駅前校です。今回は、国語の小説を効果的に勉強するための方法を2つご紹介します。ぜひ試してみてください。

1.話の流れやテーマを理解しよう

小説を読むとき、まずは物語の流れやテーマを理解することが大切です。物語は始まりから終わりまでの流れがありますよね。だから、最初から最後までの出来事や登場人物の関係を把握しましょう。これはみなさんがドラマを見たり、漫画を見たりするときに、必ずやっていることです。特に漫画の単行本には、巻頭に必ず「全巻までのあらすじ」と「登場人物」が載っています。小説の問題は、問題文を読みながら、漫画の単行本の巻頭が作れるイメージが持てれば、かなり読み込みが深いと言えます。

また、作品のテーマも大切なポイントです。作者が何を伝えたかったのかを考えてみましょう。例えば、「赤毛のアン」のテーマは「成長」です。主人公のアンが自分自身の成長や周りの人々との関係を通して成熟していく姿が描かれています。

そして入試問題には、必ず「高校生になる君に伝えたいメッセージ」が入っています。15歳の君たちに伝えたいメッセージであり、高校入試となれば、限られてくると思いませんか?

例えば「親子」が登場人物の小説なら、「義務教育が終わり、社会的には自立をする高校生になる君たちには、まずは親から自立を意識して、成長して欲しい」や「高校生となり、段々と親との距離が離れていくが、親は常に君を見守っていることを忘れないで欲しい」など、ただ合格のために問題を解くのではなく、このメッセージを受け取って高校生になって欲しいという「入試作成者」のややおせっかいな老婆心が含まれていると考えると、小説という問題が少し楽しくなりませんか?

2.文体や表現方法を意識しよう

小説にはさまざまな文体や表現方法があります。それぞれの作家が個性を出すために使っているのですね。例えば、「夏目漱石」の小説は古い言葉や表現方法が使われています。「村上春樹」の小説は比較的新しい表現方法が多いですよ。作品の時代背景や作者の特徴を考えながら、文体や表現方法を意識して読んでみましょう。そうすると、作者の思いがより深く伝わってきますよ。

これも良く考えてみてください。みなさんも相手によって、SNSの文体や表現方法を変えていませんか?友達もAさん、Bさんで異なりませんか?Aさんには絵文字中心の短い文章での返信に対して、Bさんには絵文字は少なく、何度か見直して、相手の気持ちを考えながら送くるというように、同じSNSですが、文体や表現方法が異なることが多くあると思います。

小説とは「日常」とかけ離れたフィクション(作り物)でありながら、実はとても身近な「現実」です。作者も君たちと同じように、15歳という時期を過ごしているのです。時代が異なるので、SNSではなく「ポケベル」であったり、「手紙」であったりと使用するツールは異なりますが、誰かに何かを伝えたいと思いは一緒です。そんな観点を持って読むと、小説の読み方が変わってくると思います。

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