神奈川県の公立難関校を受ける受験生が避けて通ることができない入試。それが「特色検査」です。
こちらでは以下の記事に続き、英語バージョンのコツをお伝えいたします。
同年の問1は英文ですが、先に会話文Ⅰ〜Ⅲの注釈の単語に目を通しておくと、かなりスムーズに問題に入れます。
「ハイブリッド」「リットル」「ガソリンスタンド」「地球温暖化」「電気自動車」と、これだけで「環境問題」と「自動車」の話だと分かります。そしてその中でも、今注目の「電気自動車」について書かれていると予想できます。
この「コツ」を覚えれば、かなり時短で問題が解けると思います。しかし、これって皆さん普通の生活では、自然に良くやっていることではないでしょうか。
先生が怒った顔で近づいてくる。「何か文句を言われる。おそらく〇〇のことだ。なんて言い訳しよう。いや潔く謝ろう」などと、目に入る情報や過去の情報を屈指して、色々と考えていますよね。
または、お腹が空って我慢できない。しかし、両親は不在。冷蔵庫に食べるものがない。そしてお金もない。棚に確かインスタントラーメンとレトルトカレー、お好み焼きの粉があった。ご飯はない。お好み焼きは作れそうにない。
なのでインスタントラーメンを作ろう。あまり作ったことがないから、YouTubeで作っている動画を探してみよう。と見よう見まねでインスタントラーメンを作った経験ってないでしょうか。
この力を「問題分析能力」と「問題解決能力」と言います。
自分が置かれた状況を冷静に分析して、対応策を考えて、現実的に解決できる方法を決めていき、問題を解決します。
この力は社会で求められる力です。
社会に出るとテストのように、問題に対する答えは決まっておりません。
時には何が問題なのかすら分からない状況もあります。
トップ校は学力だけでなく、このような将来求められる力を持っている生徒が欲しいのです。
「正しく読み取る力」が求められる
特色検査の問題は「素直」ではありません(笑)。
少しひねって出題されます。それは当然のことで、トップ校を受験する生徒の学力差はあまりないので、差をつけるためには仕方ないと思います。
例えば、先程の令和5年の共通問題の問1の英文問題の(ア)の問題は、「私たち家族はガソリンを約〇〇%節約できた」のかを聞いております。
以前の車は30リットル以上のガソリンを使ったが、新しい車(ハイブリッド車)は20リットルちょうどしか使っていない。
という文があり、そこから算出する問題です。
計算順序は以下の通りになります。
①往復するため176km×2=352kmを車は走行します。
②1リットル当たり11km走る車なので、352÷11=32リットルとなります。
③新しい車はちょうど20リットル使用しているので、使用比率は20÷32=62.5%なので、
100%ー62.5%=37.5%となり、四捨五入して38%となります。
このように書いてある数値をしっかりと読み取り、計算することで答えを導くことができます。
※頭が真っ白になった時の裏技です。35リットルに近い34であれば「about 35km」と書かれるはずなので、30と35の中央値である33で計算して近似値を探す方法もありかなと思います。
同じく(ウ)ですが、こちらは電気自動車をフル充電するのに使用する電気の量は、1家庭が1年に使う〇〇に値するかを答える問題です。
こちらの計算方法は以下の通りです。
①電気自動車をフル充電にするのに60kWh、家族は1年間に4260kWh使用するのですから、
60÷4260=1÷71となり、1/71(71分1)となります。
1年間は365日なので、365×1/71=5.14・・・となり、7.「5days」が答えになります。
この問題も書いてある数値をしっかりと読み取り、計算することで答えを導くことができます。
※頭が真っ白になった時の裏技です。わざわざ発表する訳ですから「1時間」とか「12時間」の時間単位では、驚く人はあまりいないと思います。下段の選択肢にある程度絞り込めると思います。8択が4択に変わる瞬間です。そして、7・8ぐらいの日にちが掛かるとなれば、「確かにコストパフォーマンスが悪いよね」となると思います。8択が2択になる瞬間です。しかし、あくまでも最終手段と考えてください(笑)
まとめ
以上、特色検査のコツをお伝えしましたが、何よりも大切なことは「基礎力」と「正しく読み取る力」をしっかりと身に付けておくことです。
そのことについて以下の記事に書いておりますので、合わせてご覧ください。
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