成績が伸びる前に、必ず起きていること

― 小学5年生のあるLINEから ―

先日、小学5年生の生徒と、その保護者様からこんなLINEをいただきました。

生徒からは

国語で難しい問題に挑戦するのではなく、苦手な算数の量を増やすのはどうでしょう

お母様に「これって、ご両親が提案されたのですか?」と確認すると次の様な返信が

本人は国語はある程度解けるけれど、算数は苦手を自覚しているんですね。
少しずつ、算数の演習量を増やしていけるといいなと思います。

思いついて、実行するところまで行けるのですが、継続がまだなかなか出来ないので、継続して演習量をこなしていけるようになったらいいなと思います。
でも、本当に塾に通い始めてこの2年で色々成長したなぁと思います。

そして、このやり取りを読んだとき、私は「これは点数以上に大切な成長が起きているな」と感じたので、以下のような返信をしております。

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点数が上がる前に、まず起きる「変化」

保護者の方からよく聞かれる言葉があります。

  • 「まだ点数には出ていなくて…」
  • 「本当に成績は上がるんでしょうか…」

お気持ちは、とてもよく分かります。
ただ、実際に多くの生徒を見てきて感じるのは、

成績が上がる前には、必ず“ある変化”が先に起きている
ということです。

それが、

  • 自分の得意・不得意を言葉にできる
  • 「何が足りないか」を少しずつ理解し始める
  • 勉強を「やらされるもの」から「考えるもの」として捉え始める

といった変化です。

今回のLINEには、まさにそれが表れていました。


「できる・できない」よりも大切なこと

この生徒は、

  • 国語はある程度解ける
  • 算数は苦手だと自覚している

と、自分の状況を冷静に見ています。

これは、小学5年生としてはとても大きな成長です。

なぜなら、
点数が伸び悩む子の多くは、「自分が分かっていないこと」を分かっていないからです。

一方で、

少しずつ算数の演習量を増やしていけるといい

と考えられている時点で、
すでに「次に何をすべきか」を考え始めている状態だと言えます。


小5で「Plan → Do → See」が回り始めている

私はこのLINEを見て、こう感じました。

小学5年生で、もう「Plan・Do・See」が回り始めている。

  • Plan:算数が課題だと分かっている
  • Do:実際に演習を増やそうとしている
  • See:でも、継続がまだ課題だと振り返っている

このサイクルが回り始めると、
成績は時間差で、必ず後からついてきます

だから私は、LINEでこうお伝えしました。

正直、偏差値なんかよりも、素晴らしい成長だと思います。


小学生のうちは「継続できない」のが普通です

ここで、ひとつ大切なことがあります。

小学生が「継続できない」のは、決して悪いことではありません。

むしろ、

  • 思いついて行動できる
  • やろうとする気持ちがある

というのは、大きな強みです。

継続力は、
✔ 声かけ
✔ 環境
✔ 成功体験

この3つが揃って、少しずつ身についていきます。

だからこそ、
この時期に大切なのは「無理にやらせること」ではなく、
「続けられた経験」を一緒に積み重ねることだと考えています。


成績は、静かに準備されていく

塾をしていると、
「成績が上がった瞬間」だけが注目されがちです。

でも実際には、

  • 考え方が変わる
  • 取り組み方が変わる
  • 自分を見る目が変わる

この“目に見えにくい変化”が積み重なった先に、点数があります。

今回のLINEは、
その準備が、確実に進んでいる証拠だと感じています。


最後に

点数は大切です。
ただ、点数だけを追いかけると、見えなくなるものもあります。

この生徒のように、
「自分の課題を言葉にし、次を考えられる力」は、
この先、中学・高校と進む中で、必ず大きな武器になります。

これからも、一人ひとりの成長の“手前”にある変化を、
大切に見守っていきたいと思います。

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