『もう選択肢で迷わない!?』  国語で4択を2択にまで絞りこむ方法

高校入試の国語では、文章や文脈から正しい選択肢を選ぶ能力が求められます。そして正しい選択肢を選ぶためには、5つのステップを踏んでいく必要があります。

ただご安心下さい。この方法は当塾では小学生にも指導している内容ですので、中学生であれば、すぐに実践できることと思います。

それでは選択肢問題を解く際の基本的なアプローチとコツを説明します。

【ステップ1:問題文を理解する】

まずは問題文を注意深く読み、与えられた文章や文脈を理解しましょう。文章の内容や文脈を把握することで、問題に対する正しい解答を選ぶ手がかりを見つけることができます。

当たり前のことですが、意外と多くの中学生が行っていません。正確に言えば、省いてしまっています。先に「問」を読んでしまう中学生が多いです。特に国語が苦手な中学生ほど、その傾向が強いと言えます。

【ステップ2:二重否定や反語に注意する】

問題文の正しく理解するために、二重否定や反語が使われている場合には、要注意です。これらを正しく理解することが重要です。二重否定は意味が否定されるため、肯定的な意味になる場合があります。反語は逆の意味を持つ言葉や表現であり、文脈によって意味が変化することがあります。文章全体や文脈を考慮しながら、二重否定や反語を注意深く解釈しましょう。

二重否定「限られた燃料を使わずにはいられなかった」

反語「こんなことになると考えていただろうか?」

焦って読んでしまうと、ついつい逆の意味で理解してしまうことがあります。ただその様な表現を使う以上は、作者は何らかの意図を持って使用しています。

まずは、しっかりと全文を読んで理解したうえで、【ステップ3】に進むことが、選択肢問題の王道です。

【ステップ3:選択肢を比較する】

次に、与えられた選択肢を比較してみましょう。各選択肢を順番に読み、問題文との関連性や一致する要素を探します。語句の意味や表現方法、文法的な使い方などを注意深く比較し、選択肢同士を区別します。

このステップを当塾では《選択肢切り》と読んでいます。明らかに違う選択肢は、本文をしっかりと読んでいれば、すぐに切ることができます。少し合っている(本文に書いてある)選択肢がやっかいなのです。この時に有効になるのが、《選択肢切り》です。選択肢同士の比較を行うことで、多くの場合、正しい選択肢が絞れてきます。

【ステップ4:文脈や意味を考慮する】

問題文の文脈や意味を正しく理解しながら、選択肢の中で最も適切なものを選びましょう。文章の流れや論理的なつながりを考慮しながら、問題文に合致する選択肢を見つけます。選択肢が文脈に合致しない場合は、それは正しい選択肢ではない可能性が高いです。

選択肢を絞り込んだ上で、再度、本文に戻ります。これも一度しっかりと読んでいれば、どこに戻ればいいかが、見えやすくなってきます。

【ステップ5:語彙や文法を活用する】

選択肢の語彙の意味や文法的な正確さに基づいて、最も妥当な選択肢を選びます。

いわゆる「ひっかけ選択肢」です。問題作成者が、トラップを仕掛けます。「本文中と違う語彙を使う」「内容はあっているのが選択肢の文章が文法的におかしい」など、それほど多くはありませんが、要注意ポイントとして確認はしておきましょう。

これらのステップを順番に実践することで、中学生の皆さんは選択肢問題に取り組む際の基本的なアプローチを身につけることができます。問題文と選択肢を繰り返し読み返し、注意深く比較・分析することがポイントです。また、過去の選択肢問題の解説や模擬試験を解くことで、慣れることも大切です。

最後に、練習を重ねることで選択肢問題の解答力が向上することを忘れずに、自信を持って取り組んでください。

こちらのブログにも国語の勉強法が書いております。ぜひご覧ください。

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