小学4年生・小学5年生の保護者様は、この事実をあまり知らないと思います。
「中学の準備は、6年生になって始めれば間に合うわね」
「そんなに焦らないでも、6年生の夏頃から始めれば十分間に合う」
「うちは中学受験もしないから、ゆっくり、のびのび育てていきたいから」
などと、悠長に考えていると足元をすくわれます。
中1のこの時期に「あれ、全然授業を理解していない…」「あれ、問題集解かせても全然できない…」となって、慌てて塾に駆け込んできます。
そうなる前に、小4・小5から準備を始めて、余裕を持って中学を迎えましょう。
なぜ小6からでは間に合わないのか、その理由を3つご紹介させて頂きます。
①中受組はすでに中学内容を理解している
残念ながら第1志望に合格できずに、公立中に進む中受組も結構多いです。
親も本人も「そこであれば、わざわざ通う必要もないかな」と、受験後に冷静になり、合格した中学を蹴って、高校受験へのリベンジに燃えて公立中を選びます。
彼らの多くは小学4年生から塾に通い勉強しているケースが多いです。なぜなら大手中学受験塾は、「3年間」を基本にカリキュラム組んでいるからです。
※正直、私はこの考えには懸念を抱いておりますが、この考えはかなり浸透しております。
中学受験の算数では、方程式は当たり前に使います。図形でも合同条件や相似条件も、当たり前に使ってきます。
理科や社会も、中学で習う内容以上に濃い内容を勉強しています。
国語もかなりの長文を読み切れる読書力と読解力が備わっております。
この時点でかなりの差が生じている訳です。
最初の授業で「問題をスラスラと解く」彼らを見て、多くの子が、
「やばい…」
「頭いいな…」
と、勝手に敗北宣言をします。
【人は圧倒的な力の目の間にすると、戦う意識を失ってしまいます】
これが一番の問題なのです。
「やればできる!!」
「頑張れば追いつける!!」
と言われても、圧倒的な差を感じると、意欲は幻滅します。
そしてその言葉を聞くことすら嫌になります。
特に何となくできていた子が、この状態に陥りやすいと言えます。
小学校のテストは80点以上を取ることを前提に作られていますが、中学では平均40点ぐらいを目安に問題が作られます。応用問題(今は思考問題と言います)で、点が取れないと、80点以上は正直厳しいです。
差を感じたとしても「頑張れば追いつける!!」と、本人が思えるレベルまで高めておくことが重要かと思います。
②すでに英語が嫌いになっている
昨今、相談会で多いのが「小5ぐらいから英語が嫌いになっていました」という小6生の相談です。
学校の会話中心の授業とALTとの会話など、思春期・反抗期の小4・小5生はなかなか勇気を持って言葉を発することができません。
英語の授業、そのものが嫌いになってしまっているケースがあります。
また10歳ぐらいから、脳は【理由】を求めてきます。
「なぜこうなるのか」という理由を聞いて、納得して理解する回路が出来上がってきます。
しかもそれは【日本語】で考えることになるので、日本語での理由が必要です。
小学生では、英文法をあまり扱わないので、チンプンカンプンになってしまうのも頷けます。
英語は語順を変えることができない。※高校生で習う英語には例外はあります
日本語は変えることができる。
例:日本語【私は彼のことが好き=彼のことを私は好き】 〇
英語 【I like him.≠Him like I】 ✕
だからこそ、英語は語順を覚える必要があります。
しかし、その語順は5つしかありません。それを5文型と言います。たった5つの文型を覚えれば、英語の理解度は一気に上がります。
③学習習慣が身に付きにくい
やはり早いうちから学習するのが、当たり前の状態にすることで、学習習慣が身に付きます。
習慣は身に付くまでには時間が掛かります。先程の脳が理由を欲するまえに、習慣化してしまうととても楽です。
歯磨きやシャワー、そして寝る時に着替えることなど、乳幼児期から行っていることは、空気を吸うように習慣として身に付いていますよね。
勉強もそのような状態になれば「勝ち」だと思います。
少しでも早い方が、習慣として身に付きます。
早めに対策を取られることをおススメします。
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