神奈川県の中学生を襲う「内申点地獄」。1度ハマると抜けることが難しい「内申点地獄」。
この記事では、
「なぜ多くの中学生が内申点地獄にハマってしまうか」と
「その地獄にハマらないためにも、小5・6生の親が考えておくべき3つの選択肢」
について述べたいと思います。
なぜ内申点地獄にはハマってしまうのか 【中1の先入観】
中1の最初の定期テストはとても重要です。なぜなら先生方に、ある「先入観」が埋め込まれてしまうからです。
「2組の〇〇は勉強ができる」「4組の□□は、数学で満点だった」と、できる生徒の情報が一気に職員室を駆け巡り、先生方の脳にインストールされます。
そしてその逆のインストールも同様に起きております。
「3組の☆☆は、英語で一桁だったらしい…」「1組の△△は、5教科合計で50点を下回ったらしい…」とこちらのインストールも着実に行われています。
すると、この先入観をもとにそれぞれの生徒を見てしまう傾向が強くなります。
また、そう見られる生徒も、「そう」振舞うようになります。
いい点数で褒められた生徒は、提出物も頑張り、期日を守り、そしてまた褒められる。
授業中も積極的に手を上げ、発言し、さらに高評価となります。結果、成績表には「5」や「4」が多く並びます。
逆に点数の悪かった生徒は、「どうせ・・・」となり、提出物を出さずに、怒られて、期日を遅れて何とか提出する。
授業中も、「どうせ・・・」と積極的に参加する気持ちもなえてしまい、手を上げずに、発言しないため、評価はドンドン下がってしまいます。結果、成績表には「3」や「2」が多く並びます。
正直、これを挽回するにはかなりの努力が必要になります。約半数以上の中学生が、中1の初めの成績表と中3の2学期の成績表がほぼ一緒です。
そして高校受験を意識した頃には、もう遅く、「内申点地獄」にハマり、公立の志望校を下げるか、私立併願し、入試本番にかけるしか方法がなくなってきます。
中堅以下の公立高校入試本番の比率は40%が多いので、なかなか本番で逆転するのも正直厳しい状況です。
そうならないためにも、次にあげる3つの選択肢を検討頂くと、気持ちが楽なると思います。
1.今から準備を始める
数学だけでも、英語だけでもいいので、今から準備を始めましょう。
数学の第1の壁は「正負の計算」です。
算数が得意な子でも、意外とこの壁でやられてしまうことがあります。
数学はできれば「方程式」まで先取りしておくと、楽になると思います。
弟は,家を9時に出発して,1200mはなれた図書館に向かった。その10分後に,兄は家を出発し,弟を自転車で追いかけた。 弟の歩く速さを分速80m,兄の自転車の速さを分速240mとすると,兄が弟に追いつくのは9時何分か答えなさい。
答 9時15分
英語は、基本的な英単語とBe動詞と一般動詞の違い、そして3単現が押さえられて入れば安心かと思います。
be動詞(am,is,are)の役割は「=」 イコール
とにかくいいスタートを切りたいのであれば、早目の準備がとても大切です。
2.家庭内忘れ物撲滅運動を始める
「提出物」これを忘れると、成績はガタッと落ちます。テストで9割取っても「4」とか平気でつきます。
今のうちから、提出物を忘れない仕組みを家庭内で作っていく必要があります。
「玄関リストを貼る」「冷蔵庫にリストを貼る」など、何でもいいので提出物を忘れないようにする仕組みを作りましょう。
またこちらのブログに「なぜ提出物が出せないか」「どうしたら提出物が出せるか」について書いてあります。ご参考にされて下さい。
3.中高一貫の私立中学受験を検討する
中学受験と聞くと「御三家」「付属校」「難関校」などのイメージが強く、「とてもうちの子なんて!!」と思う方も多いと思います。
ここでご提案するのは「中堅校よりも低い中学」の受験です。
2教科受験で受けれる学校も多くあり、また問題の難易度もそれほど高くはありません。
1年間しっかりと対策すれば、合格できる可能性は高いです。
中高一貫の中学のメリットは次の3点です。
- 私立中学は、生徒1人ひとりにかなり手厚くサポートしてくれます。そして、高校入試が無いので、「内申点」に悩まされる必要はありません。
- 成績はテストの点数がメインで付けられるので、しっかりとテスト勉強を頑張れば、良い成績を付けてもらえます。
- 6年間を見据えて指導してくれますので、子どもの個性に応じた対応や対策を提案してくれる。
わが子の個性を見据えた手厚い教育環境で、伸び伸び育って欲しい願う親御さんには、かなりおススメです。
よろしければ、一度ご相談に来られてください。
個別指導塾 「s-Live(エスライブ)かながわ北山田駅前校」